2025 障害者向け情報の開発・配信

障害のある方やそのご家族の日常生活における当事者視点の「困難な動作と場面」を切り口に、その解決につながる情報をミライロと協働で開発し、ミライロのオウンドメディア(ミライロ通信)より「暮らしの工夫」シリーズとして昨年に引き続き、継続的に発信を行いました。情報発信にあたっては、障害当事者の方に直接的にお届けできるよう、デジタル障害者手帳ミライロIDによる「お知らせ通知」を取り入れ、ID登録者全員へ配信を行いました。

2025年度の発信内容

「暮らしの工夫」シリーズ第4回から第7回を掲載

2025年度は、お寄せいただいた読後アンケートの中で、希望するテーマへのご要望が多い「トイレ掃除」と「入浴」について、それぞれの困りごととその解決につながる工夫を紹介しました。

第4回 トイレ掃除編<前編> (便器内)
(2025年3月31日公開)

「ブラシでこする」の困りごと

便器内を洗う際に、こすらず、流すだけでキレイに洗えるトイレブラシ要らずのトイレ用洗剤などを生活に取り入れることで、QOLが向上した例を紹介。

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第5回 トイレ掃除編<後編> (便座・床・壁)
(2025年6月14日公開)

狭いトイレ空間での困りごと

トイレの手が届かず掃除しにくい場所へ、ラクな姿勢で手軽に使える掃除用ワイパーなどを生活に取り入れることで、QOLが向上した例を紹介。

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第6回 入浴編<前編> (洗髪・体洗い)
(2025年9月14日公開)

心身への負担が大きい「洗う」の困りごと

髪や体で使い分けしなくてよい全身洗浄料や、シャワーを浴びるだけで体を洗えるシャワーヘッドなどを生活に取り入れることで、QOLが向上した例を紹介。

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第7回 入浴編<後編> (洗髪・体洗い)
(2025年12月14日公開)

髪や体を洗えない日の困りごと

手軽に使えて髪や体の清潔を保てるシート状のドライシャンプーや、ボディシートなどを生活に取り入れることで、QOLが向上した例を紹介。

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発信内容のまとめサイトを設置

2024年から配信を開始した第1回~第7回記事をシリーズでお読みいただけ、必要なときに見返していただきやすいように、まとめのサイトを設置しました。(ミライロ通信 特集・連載ページ内)

情報開発にあたって

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4月には、ミライロID登録者を対象とした「本取り組みに関するアンケート調査」を行いました。寄せられた貴重なご意見の解析結果をもとに、お困りの方にとって、より一層ご活用いただきやすいような工夫を、本年度の情報開発に取り入れました。(回答者:様々な障害種の方777名)

  • 取り上げるテーマについて事前にアンケートを行い、より多くの障害当事者の意見を取り入れ、身近な課題(困りごと)を自分事化しやすく、親しみやすい内容になるように工夫しました。
  • 事前アンケートだけでなく、障害者モニターの座談会を行い、インタビュー形式の記事を取り入れるなど趣向を凝らし、よりリアルな声を伝えられるように工夫しました。
  • 記事全体を読むのがつらい方に配慮し、目次を充実させ、読みたい箇所にすぐにとべるように工夫しました。
  • 記事冒頭のサマリーを充実させ、全体の内容を把握しやすいように配慮しました。
  • 動作に起因する困りごとだけではなく、気持ちに寄り添った内容のタイトルにするなどで、より自分事化しやすくする工夫をしました。

配信情報への反響

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障害当事者の方、そのご家族などから、引き続き多数アクセスをいただきました。読者の方からは「悩んでいたことが自分だけでないと知り安心した。」「工夫してみることに前向きになった」などの声が寄せられ、精神面での支えにもなっていることがわかりました。

「暮らしの工夫」愛読者との直接対話から、開発情報を検証


これまでの取り組みの意義や課題を把握し、次年度以降の活動改善につなげることを目的に、ミライロを通じて障害当事者である「暮らしの工夫」愛読者を対象とした個別インタビューを都内で実施しました。(都内某インタビュールームにて様々な障害種の方8名、12月に実施)

インタビューでは、本取り組みについて、様々な障害種の方から共通する多くのご意見をいただきました。

共通のご意見

  • 自身の生活に役立つ情報が得られる
  • 将来の自身の変化にも役立ちそう
  • 他の障害者、誰かのために役立ちそう
  • 他の障害のある方の生活を知る機会になる
  • 自分とは異なる困難や向き合い方に触れ、共感が生まれる
  • 前向きな気持ちにつながる

これらのご意見より、愛読いただいている障害当事者の方にとって、本取り組みが貴重な「知る」機会となっていることを確認できました。今後は、読者の方からいただいた声を真摯に受け止め、励みに本活動の意義を高めて参ります。また、これまで発信してきた開発情報やいただいたご意見をさらに多くの方々へお届けできるよう検討を進めて参ります。

愛読者の個別インタビューの様子

写真1:記事内容について、率直なご意見を語ってくださるAさん(精神障害)

写真2:音声変換ソフトでのサポートを利用して熱心に記事への感想を語ってくださるBさん(聴覚障害)

花王みらい共生財団では「障害者」と表記しております。
「障がい者」と表記をすると、視覚障害のある方がご利用されるコンピュータの画面読み上げソフトウェアでは正しく読み上げられないためです。

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