2024 障害者向け情報の開発・配信

障害のある方やそのご家族の日常生活における当事者視点の「困難な動作と場面」を切り口に、その解決につながる情報をミライロと協働で開発し、ミライロのオウンドメディア(ミライロ通信)より「暮らしの工夫」シリーズとして発信を開始しました。
情報発信にあたっては、障害当事者の方に直接的にお届けできるよう、デジタル障害者手帳ミライロIDによる「お知らせ通知」を取り入れ、ID登録者全員へ配信を行いました。

障害当事者へ情報を届ける流れ

障害当事者へ情報を届ける流れを示した図

発信内容

暮らしの工夫 シリーズ

第1回  洗濯・歯磨き編 (2024年3月25日公開、2024年8月10日更新)

はかる、のせるの困りごと

洗濯する際に、計量キャップに量りとらなくても使える衣料用洗剤や、歯ブラシにのせなくても使えるハミガキを生活に取り入れることで、QOLが向上した例などを紹介。更新版では、記事を読まれた方から寄せられた声を追加掲載。

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第2回  浴室掃除編 (2024年9月17日公開)

かがむ、こするの困りごと

浴槽を洗う際に、かがんだり、こすらなくてもよい浴室用洗剤や、浴室排水口をこすらずにきれいに掃除できる洗浄剤を生活に取り入れることで、QOLが向上した例などを紹介。

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第3回  つめかえ編 (2024年12月23日公開)

シャンプーなどのつめかえの困りごと

シャンプーなど、こぼさず、残さずつめかえられる、さらに、つめかえずに使えるつめかえ用商品などを生活に取り入れることで、QOLが向上した例などを紹介。

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情報開発にあたって

  • 様々な障害のある生活者やそのご家族から寄せられた、切実な悩みの声や当事者視点での解決策を紹介しました。
  • 2回目以降の記事のテーマは、読者の方から寄せられた声を参考にしました。
  • 次回記事では、前回の読後アンケートに寄せられた声を紹介し、より身近に感じていただくことで、ご自身の日常におけるQOL向上に役立てられるよう工夫しました。
  • 「悩み」や「工夫」がわかりやすいように、イラストや動画を取り入れました。

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配信情報への反響

障害当事者の方、そのご家族などから、各記事へ毎回多数アクセスいただきました。
読後アンケートには、多くの方から記事内容への共感や新たな気づきがあったとの声が寄せられました。
また、他の障害の方の生活課題を知り、学びがあったなど、多様な方々への理解が促されている声も多数寄せられました。

障害当事者、ご家族からの声をもとに、開発情報を検証


情報の開発を担当するミライロ、並びに財団メンバーに加え、障害当事者(視覚障害者または聴覚障害者)でもあり、ミライロのユニバーサルマナー検定の講師を務めている方々と合同で、障害当事者やそのご家族の方から寄せられている「困難な動作と場面」の確認や、「暮らしの工夫」に実際に取り入れられている内容について検証を行いました。
今後も継続的に障害当事者やご家族の切実な悩みを解消し、QOL向上につながる情報を開発・発信するために、当事者視点に立ち、さらなる工夫について様々な検討を行いました。

障害当事者、ミライロ、財団メンバーと共に

写真1:開発情報の振り返りと今後に向けての議論

写真2:いろいろな工夫を確認  ~今後の情報開発に向けて~

写真3:困りごと解消ポイントの確認  ~つめかえないで使える~

写真4:困りごと解消ポイントの確認  ~計量キャップにはかり取らない~

花王みらい共生財団では「障害者」と表記しております。
「障がい者」と表記をすると、視覚障害のある方がご利用されるコンピュータの画面読み上げソフトウェアでは正しく読み上げられないためです。

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