障害のある方やそのご家族の日常生活における当事者視点の「困難な動作と場面」を切り口に、その解決につながる情報をミライロと協働で開発し、ミライロのオウンドメディア(ミライロ通信)より「暮らしの工夫」シリーズとして発信を開始しました。
情報発信にあたっては、障害当事者の方に直接的にお届けできるよう、デジタル障害者手帳ミライロIDによる「お知らせ通知」を取り入れ、ID登録者全員へ配信を行いました。
発信内容
はかる、のせるの困りごと
洗濯する際に、計量キャップに量りとらなくても使える衣料用洗剤や、歯ブラシにのせなくても使えるハミガキを生活に取り入れることで、QOLが向上した例などを紹介。更新版では、記事を読まれた方から寄せられた声を追加掲載。
かがむ、こするの困りごと
浴槽を洗う際に、かがんだり、こすらなくてもよい浴室用洗剤や、浴室排水口をこすらずにきれいに掃除できる洗浄剤を生活に取り入れることで、QOLが向上した例などを紹介。
シャンプーなどのつめかえの困りごと
シャンプーなど、こぼさず、残さずつめかえられる、さらに、つめかえずに使えるつめかえ用商品などを生活に取り入れることで、QOLが向上した例などを紹介。
情報開発にあたって
配信情報への反響
障害当事者の方、そのご家族などから、各記事へ毎回多数アクセスいただきました。
読後アンケートには、多くの方から記事内容への共感や新たな気づきがあったとの声が寄せられました。
また、他の障害の方の生活課題を知り、学びがあったなど、多様な方々への理解が促されている声も多数寄せられました。
情報の開発を担当するミライロ、並びに財団メンバーに加え、障害当事者(視覚障害者または聴覚障害者)でもあり、ミライロのユニバーサルマナー検定の講師を務めている方々と合同で、障害当事者やそのご家族の方から寄せられている「困難な動作と場面」の確認や、「暮らしの工夫」に実際に取り入れられている内容について検証を行いました。
今後も継続的に障害当事者やご家族の切実な悩みを解消し、QOL向上につながる情報を開発・発信するために、当事者視点に立ち、さらなる工夫について様々な検討を行いました。
写真1:開発情報の振り返りと今後に向けての議論
写真2:いろいろな工夫を確認 ~今後の情報開発に向けて~
写真3:困りごと解消ポイントの確認 ~つめかえないで使える~
写真4:困りごと解消ポイントの確認 ~計量キャップにはかり取らない~