Program RAIN 2025

雨水貯水システム“GAMA-Rain Filter” ※(GRFシステム)の新規設置および修繕を計18か所で実施しました。あわせて、現地パートナーと協力し、村民の衛生意識向上を目的とした衛生教育プログラムを開催しました。

  • GRFシステムは電気を必要とせず、簡易的な3つのフィルターで雨水を浄化・貯水するシステムです。生活用水の確保が難しい地域において、持続可能な水利用を可能にします。

2025年度の進捗

雨水活用の「モデルづくり」を本格化

2025年度は現地に入ってのフィールドワークに加え、ドローンも活用しながらGirimulyo(ギリムリョ)村全域(約1500世帯、公共施設約60か所)を対象とした調査を実施しました。その結果適切な水源や貯水設備を持たない世帯や公共施設が複数確認されました。世帯収入、近隣の貯水設備状況や距離、水道の有無、親族からの支援状況などを丁寧に考慮し、村全体で納得感のある、公平性を重視した支援のあり方となるよう、現地とも議論を重ね今後の支援候補地を検証しました。

ドローンを活用したGirimulyo村の調査の様子
(インドネシアのジョグジャカルタ特別州 Gunung Kidul県 Panggang市)

雨水貯水システム(GRFシステム)の設置

今回の調査結果を踏まえ、なかでも優先的な支援が必要と判断した計18か所にGRFシステムの設置を行いました。それぞれのエリアに合わせた最適な設備仕様を決定し、現地住民と協力しながら作業を実施しました。
これにより、生活用水へのアクセスが改善された受益者は、約1000名と推定されています。

写真1:雨水貯水タンク(GRFシステム)設置の様子
写真2:これまでにGirimulyo村に設置された雨水貯水タンク

2024年度支援箇所にも訪問してきました。

昨年度のGRFシステム設置世帯を現地パートナーであるGIBとともに訪問し、システムが問題なく稼働していることを確認しました。住民からは「水がきれいになった」「安心して使えるようになった」といった喜びの声を聞くことが出来ました。

GRFシステム設置から一年後の調査より(2025年)
2分16秒

GRFシステム導入後に見えたQOLの向上

2024年にGRFシステムを設置した世帯を対象に、設置後の暮らしの変化について、雨季・乾季のそれぞれで調査を行いました。
雨季には、きれいな水を日常的に使えるようになり、洗濯や水浴びなど生活環境が改善したことが確認されています。
一方、乾季においても、水の購入回数や費用が減少し、水不足によるストレスや家計負担が軽減されました。きれいな水を安定的に確保できるようになったことで、住民のQOL向上につながっていることがうかがえます。

「水が無色透明なので、洗濯物の変色を心配せず、安心して洗えました」 (住民の声)

パートナーの広がり

設置完了後はProgram RAINに賛同する花王インドネシアによる支援の一環として地域保健センターの協力のもと衛生教育プログラムも実施しました。
当日は、Gunung Kidul県環境課長(県知事代理)、 Panggang市市長、 Girimulyo村村長が参加。さらに、インドネシア保健省・環境衛生局長からのビデオメッセージも上映されました。
これにより、Program RAINの認知は昨年以上に広がり、地域内外から多くの賛同を得る機会となりました。

rain-2025_img04

GRFシステム設置のハード面に加え、ソフト面である衛生教育プログラムを開催

今後の活動の方向性

2024年より開始したこのGirimulyo村の支援ですが、現在は村が位置するPanggang市の市長とも意見交換を行いながら、更なる市内への支援拡張に向けても議論を行っています。現地パートナーのGIBと共に自治体とも連携しながら、雨水活用が日常に根づく「モデルづくり」を引き続き進めていきます。

花王みらい共生財団では「障害者」と表記しております。
「障がい者」と表記をすると、視覚障害のある方がご利用されるコンピュータの画面読み上げソフトウェアでは正しく読み上げられないためです。

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